電話営業は元気にハキハキ！？

従来、電話で営業するときは、元気にハキハキ話した方が、相手に好印象を与えるといわれてきましたが、実際にはどうなのでしょうか。
確かに、か細い弱々しい声で電話営業の連絡を受けても、あまり話に興味が湧きませんし、信頼関係を築くのはとても難しそうな感じがしますよね。
現代は以前と違って、電話営業は元気にハキハキ話したらいいというものではなくなってきています。
元気を売りに営業しようと思っているのなら、少し気をつけたほうがいいかもしれませんね。

 

なぜ、このようなことが言われるようになったのかというと、昔と現在では、会社内のあり方が変わってしまったからなのです。
昔は、どの会社も社内が活気付くということもあって、元気でハキハキとした電話営業が好まれていました。
しかし、今はどうでしょうか。
オフィス内はパソコンのキーボードの音がカタカタとなるだけの静かな空間になっているところも少なくありませんよね。

 

そんな場所で、元気のいい電話営業からの連絡を受けたとしたら、どんな印象が残るでしょうか？
まず、パソコンを使った作業を中断させてしまうことになりますし、いかにも営業マンという印象を与えてしまうために、余計に抵抗を生み出してしまう可能性もありますよね。
また、静まり返った事務所内であれば、受話器から元気な声が漏れ出してしまう可能性もあります。
このようなことから、現代の電話営業はあまりに元気にハキハキしていればいいというわけではないようです。

 

実際の話の中で、とある会社では、電話営業で連絡を受けたときに、話の内容はとても有益だと感じたそうです。
しかし、大きな声で元気にハキハキ話す電話営業マンのいかにも営業マンというプレッシャーに耐えられず、今後会社に電話をかけてくること自体をお断りしたというのです。
現代ではこのようなことも起こりえますので、やはり相手の立場になって、どんな雰囲気で話を進めたら良いのか考えなくてはなりません。

 

現代の電話営業で、静かなオフィスで働く相手に不快感を与えないためには、できるだけ落ち着いた声で話すということです。
かしこまった敬語を変に使うよりは、自然な口調で簡単に話をする方が好まれる傾向にあります。
静かな環境で働く相手には、このような気配りも大切だということです。

 

元気にハキハキとした営業は、活力に溢れていて、受けても元気になれるような感じがしますが、現代の風潮としては、少し控えめなくらいが丁度よさそうですね。